?紛争の内容
ご依頼者は，配偶者と不貞行為を行った相手方に対し，慰謝料を請求したいとご来所されました。相手方は不貞の事実を認めていましたが，感情的対立を極力避けるため，代理人を立てておりました。そこで，ご依頼者においても，対等に交渉を進めるため，代理人を立てることを紛争解決の出発点とされました。
?交渉の経緯
私どもは，受任後，受任通知を送付し，相手方代理人との間で具体的な示談交渉を開始しました。
交渉では，過去の裁判例や現在の御依頼者の状況を踏まえて主張し，最終的には，当初の提案より２００万円も高い金額で示談が成立しました。
本事案では，交渉開始から示談成立まで約２か月で，ご依頼者の納得のいく金額にて示談を成立させることができました。
?本事案に学ぶこと
本事案は，代理人弁護士を通じて，円滑・迅速な解決を図ることのできた事案です。
慰謝料とは，精神的苦痛を金銭に換算したものですので，事案毎の慰謝料相場を意識する必要があります。また，示談交渉においては，示談が決裂した場合のリスクと相手方の属性・資力などを総合的に考慮しながら，解決策を探る必要が生じます。
ご相談者は，相手方に弁護士がついてから間もない段階でご相談にいらしたので，迅速かつスムーズに示談交渉を進めることができました。このように，代理人同士の交渉であれば，双方が慰謝料の相場感や交渉が決裂した場合のリスクを意識していることもあり，早期に示談が成立することも少なくありません。
不貞慰謝料をはじめ不法行為が問題となる事案では，感情的な対立になることが往々にしてあるかと存じます。一度，冷静な第三者である弁護士にご相談されることをお勧め致します。
