■紛争の内容
依頼者であるＸ（男性）は、会社を退職し、退職金を得たところ、妻であるＹから①離婚、②慰謝料３００万円、③財産分与１２００万円を請求されました。Ｘも①離婚することは応じるが、②③については応じられないとして支払いを拒否しました。

■交渉・調停・訴訟などの経過
まずＹに対し、②慰謝料についてはそれを基礎づける事情がなく、請求の根拠に欠けること、③財産分与の金額についても、すでに先払いしている分などもあることから、金額として高すぎることなどを主張し、粘り強く交渉を続けました。

■本事例の結末
当初、Ｙも②③の請求は強硬でしたが、交渉を続けた結果、最終的に②慰謝料の請求を断念させ、また、③財産分与請求の金額も減額させることができ、相手方の請求額から合計７００万円も減額させた形で合意するに至りました。

■本事例に学ぶこと
本件はＸとＹの当事者間では解決できませんでしたが、弁護士が介入した結果、②慰謝料及び③財産分与の金額で大幅な減額に成功しました。弁護士を介入させることによるメリットが顕著に現れた事案かと思います。慰謝料や財産分与の金額が妥当かどうかは極めて専門的なお話です。是非弁護士に相談してみてください。