夫の代理・・・依頼を受けてから、協議離婚成立まで約3カ月

妻 30代前半(再々婚)、無職
夫 40代後半(初婚)、自営業

夫は資産家の長男でしたが、女性との縁がなかなかなく、ようやく妻と出会い、結婚に至りました。しかし、妻は、夫の自営業を手伝うわけでもなく、頻繁に外出・外泊を繰り返していました。夫が交通事故を起こし、怪我を負ったのですが、妻はあまり見舞いにも来ず、むしろ外出・外泊がひどくなったのでした。

妻の行動をいぶかった夫の親族が調査したところ、妻は離婚した前夫のもとに戻り、外泊を重ねていたことが判明し、証拠写真も確保しました。これが発覚したことで、妻と夫の親族との関係も悪化し、夫は、離婚を決意しました(この時点で婚姻期間はわずかに3か月でした)。

夫の父は高齢でもあり、父の遺産相続で多くの遺産を取得する予定の長男にもしものことがあると、不肖の妻が多くの遺産を相続しかねないことから、夫は早期の離婚を希望していました。

そこで、協議離婚を申し入れ、不貞行為に基づく慰謝料請求はせず、むしろ、離婚に応じることによる解決金として相当額の金銭の支払いと、結婚を機に購入した妻名義の自動車の返還を求めないこととしました。

妻にも弁護士がつき、その弁護士からの説明、説得も得て、約2カ月後には、協議離婚が成立しました。協議離婚届出書への署名・押印と引き換えに、夫から妻に対し、解決金として金200万円を支払いましたが、これにより早期の離婚を実現することができたのです。

■解決金 夫→妻 200万円
■その他の財産分与、慰謝料 なし