妻の代理・・・依頼を受けてから判決を得るまで約1年

妻 30代後半、会社員
夫 30代前半、会社員
不倫相手の女性 30代後半(妻の友人)

Wさん(女性)は、34歳のとき、職場の部下であった5歳年下のMさん(男性)と結婚しました。その後子供には恵まれませんでしたが、ご夫婦だけで平穏な生活を送っていました。しかし、結婚してから3年が過ぎた頃から、MさんにWさんの友人のZさんと浮気をしているのではないかとの疑いが生じたのです(Zさんからの携帯電話のメールを発見したのです)。そこで、Wさんは、Mさんに対して、そのことを問い詰めましたが、Mさんはただ否定するだけでした。

そこで、Wさんは今後どうしたら良いのかと弁護士のところに相談に来たのです。その際、Wさんは、浮気をしていることの証拠になりそうなものを集めるよう助言を受け、費用の関係で探偵に依頼することはしませんでしたが、Mさんの出勤・帰宅時間を日記に付けて、携帯電話・カードの利用明細、領収証を取っておくなど、浮気の証拠となりそうなものをとにかく集めることにしました。

それを数か月間続けた結果、Wさんは、やはりMさんが浮気をしていると確信したため、弁護士に依頼したうえで調停の手続きを取ることにしました。しかし、Mさんは相変わらず否定するのみで、裁判所に出頭しませんでした。そのため、Wさんは、MさんとZさんを相手にして、離婚と浮気をしたことによる慰謝料を請求するために裁判をすることにしたのです。

この裁判では、先に集めてもらっていた証拠を提出し、法廷において尋問手続きも行われて、その結果、Mさんと離婚することに加えて、MさんとZさんに300万円の支払いを命じる判決を勝ち取ることができたのです。このように必ずしも探偵に依頼しなければ浮気の証拠を掴むことができないということはありませんが、いずれにしても早くから弁護士に相談するなどして裁判に向けた準備をしておく必要はあると言えます。