紛争の内容
ご相談者の方は、配偶者と同居中において、複数回、モラハラを受け、時には暴言を吐かれるという出来事を経験しておりました。これらの仕打ちに堪えかねて別居を開始し、当事務所に離婚を求める交渉を依頼しました。
交渉・調停・訴訟等の経過
相手方に対して交渉を開始したところ、同居中に配偶者との折り合いが悪かったことは認識していたみたいで、離婚をすることには応じました。
もっとも、配偶者との間の子供との面会交流や養育費の決め方について細かい意見があり、和解が成立するまでに何度も折衝を重ねました。
配偶者の方も、相手方のモラハラ気質を考えると、あらかじめ細かく面会交流の仕方や養育費の支払方法を決めておかないと、再度紛争が起こると考えておりましたので、子供の年代期ごとに、子供と面会する時間、引渡しの場所をあらかじめ決め、また、子どもには高価品を買い与えたり、高額の宿泊代金がかかるような旅行をしないことを約束してもらい、面会の場所や内容(当日に子供と何をするか)については面会の当日よりも前に配偶者側に連絡するという方法を、相手方に提案し、相手方との交渉を続けました。
本事例の結末
相手方が、当方の提案を認めて、離婚を成立させる和解が成立しました。
本事例に学ぶこと
モラハラをする人物は、離婚後も様々な事柄を理由に、元配偶者を攻撃する可能性があります。本件は、そのような危険があることを見極めて、将来の紛争を防ぐための面会交流の方法を検討し、その方法を相手に約束してもらうということを実践できた事例になります。
配偶者との間のトラブルでお悩みの方は、弁護士を通して離婚訴訟を行うことできちんとした話し合いをすることが期待できます。こうしたトラブルでお悩みの方は、ぜひ一度弁護士にご相談いただければと思います。
弁護士 村本 拓哉