1歳程度の子どもの監護権を夫側が取得できたケース
■紛争の内容
夫側を受任しました。自宅から妻が子供を残して出て行ったケースで、夫が子の監護者指定調停事件を申し立てられたところ、反対に離婚調停を申し立てました。
■離婚協議の経過
子の監護者指定については、妻が生後まもない子どもを残して体調不良のために入院し、そのまま実家に帰り、その後1年程度、夫とその両親が子を監護しました。夫は風呂入れやご飯を食べさせるなどの育児はしていました。施行面接では、夫の方が子供との交流をうまく行なうことができました。その結果、夫側家族からの子の分離は難しいという調査官意見が出されました。
離婚・円満は明確な離婚原因が無いことや、妻側が親権を争ったことから、別居調停となりました。
■本事例の結末
別居中の監護者は夫とする別居調停が成立しました。子の引き渡し・監護者指定調停は妻側が取り下げました。
■本事例に学ぶこと
夫側家族の監護状況が良好であったことが要因と思われますが、1歳程度の子どもの監護権を夫側が取得できたケースとして参考になりました。