不貞相手の夫からの慰謝料請求につき減額して示談を成立させたケース
■紛争の内容
依頼者(30代)は、女性(30代)が既婚者であることを知りながら、1年程前からその女性と交際を開始し、関係を持つようになった。
これが夫(30代)の知るところとなり、夫婦は別居。離婚を前提とした話し合いが進められることになった(なお、この夫婦間に子供はいない)。
依頼者のもとには、夫の弁護士から、不貞慰謝料300万円を請求する旨の内容証明郵便が届いた。
■交渉・調停・訴訟などの経過
依頼者は不貞の事実をきちんと認めたうえで、然るべき金額の慰謝料を支払うつもりでいたが、精一杯用意できる金額は150万円であった。
そこで、代理人を通じて、金額や諸条件の交渉を行った。
■本事例の結末
依頼者から、夫に対し、不貞慰謝料として150万円を支払う旨の示談が成立した。
(なお、夫の希望により、夫の自宅付近に近寄らないという条項も盛り込まれた)
■本事例に学ぶこと
本件では、依頼者が、当初から不貞の事実をありのままに認め、できるだけ真摯に謝罪しようという気持ちを持っていたため、支払義務者側の代理人としても交渉がしやすく、当初請求金額から2分の1の減額という結果にもつながったと思う。