?紛争の内容
不貞発覚が原因で離婚したという理由で600万円を請求されましたが、不貞期間が1年で、相手の婚姻期間も8年程度でしたので、高額すぎる請求のように思われました。
?交渉・調停・訴訟などの経過
依頼者が不貞相手に対して交際を積極的に希望したという主張が、増額の理由として相手からなされました。
これに対して、私どもがそのような事実はないと反論すると、依頼者が交際に積極的であったことを示す証拠として、メールの写しが提出されました。
しかし、依頼者の所持する携帯電話のメール記録を全て調査したところ、相手方の主張するようなメールがないことが分かりました。
そこで、私どもは、相手方が写しを提出したメールは実際には存在しないと反論しました。
?本事例の結末
私どもの反論のあと、相手方から和解の申し入れがあり、165万円で和解が成立しました。
?本事例に学ぶこと
裁判例に照らして妥当な判決金額を予測すること、メールが写しで提出された場合に、メールの存在を争う方法を学びました。