■紛争の内容
夫が他の女性と関係を持っていることが発覚し、夫と別居に至る。その後に夫から離婚請求がなされた。
■経過
妻側(依頼者)は、婚姻関係破綻を否認した上で、仮に婚姻関係が破綻していたとしても、その原因は夫側にあるとして、有責配偶者からの離婚請求であるとの抗弁を主張し、離婚請求棄却を求めた。最終的に、夫は、離婚訴訟を提起した。
■結末
最終的には、裁判所より、有責配偶者からの請求として棄却されるとの話があった上で、離婚を前提としながらも、金銭的に妻に非常に有利な内容での和解の提案があった。そして、妻もこれを了承し、裁判上の和解が成立した。
■本事例に学ぶこと
有責配偶者の抗弁を主張する場合には、不貞時点での婚姻関係破綻の有無、程度が非常に重要になりますので、この点を詳細に主張・立証する必要があります。