■ 紛争の内容
 依頼者Aさんと、妻のBさんは、離婚には合意していましたが(別居中)、養育費の額と慰謝料額で争いがあり、Bさんが離婚調停を起こしました。
一人で調停に行くのは不安ということで、当事務所の弁護士がAさんからご相談をいただき、代理人となりました。

■ 交渉・調停・訴訟などの経過
 Bは、養育費7万円、慰謝料300万円を請求していました。しかし、子が2人いたところ、いわゆる算定表を基準とすると、養育費の相場は3万5000円というところでした。Bは、子に傷害があることを理由に、通常の相場の倍の請求をしていたのです。
 また、慰謝料についても、どちらが悪いというケースではなかったの、法的にはAさんは慰謝料を払う義務はありませんでした。
Bがなかなか納得せず、調停も5回行いましたが、当方と調停員の説得で、なんとかBを説得することができました。結果的に、養育費は相場通り、3万5000円となりました。
また、慰謝料部分については、依頼者のAさんが、「子のためなら、治療費や教育費としてお金を出しても良い」とのことで、好意で50万円を解決金として払うことになりました。

■ 本事例の結末
 両者とも一応納得の上で合意することができ、調停開始から6ヶ月程度の解決となりました。